【すべてが無料の社会】 『限界費用ゼロ社会 モノのインターネットと共有型経済の台頭』ジェレミー・リフキン/書評 『限界費用ゼロ社会 モノのインターネットと共有型経済の台頭』すべてが無料になったなら... honz.jp/内藤 順 限界費用ゼロ社会―モノのインターネットと共有型経済の台頭 作者:ジェレミー・リフキン 翻訳:柴田裕之 出版社:NHK出版 動画の関連キーワード:すべてが無料の社会,限界費用ゼロ社会,モノのインターネット,IoT,共有型経済の台頭,協働型コモンズ,資本主義市場,ジェレミー・リフキン,The Zero Marginal Cost Society,柴田裕之,未来予想図,エネルギー・インターネット,輸送インターネット,経済システム,労働,格差,人工知能,社会学,文明評論家,生活保護,ベーシック・インカム,ドイツ,メルケル首相 「すべてが無料になったなら」という壮大なる思考実験こそが、本書の白眉である。限界費用ゼロ社会とは、希少性が潤沢さに取って代わられた社会であり、私たちが慣れ親しんだ世界とはまったく違う。この時に我々を取り巻くのが、協働型コモンズという環境である。多くの人々が関与し、民主的に運営され、自主管理組織から成り立ち、社会関係資本を生み出す共同体のことを指す。蒸気機関によって人間は封建時代の農奴制から解き放たれ、資本主義市場で物資的な私利を追求できるようになったとすれば、IoTによって人間は市場経済から解放され、協働型コモンズにおいて非物質的でシェアされた利益を追求できるようになるのだという。